コイヘルペス症について
1,原因菌 KHV(Koi herpes virus) と呼ばれるウイルス
2,感受性魚類 コイ(マゴイ及びニシキゴイ)
3,症 状 行動緩慢、摂餌不良になるが、目立った外部症状は少なく、
えらの退色やびらん等が見られ、死亡率が高い。
4,感染経路 コイヘルペス病に感染したコイ(マゴイ又はニシキゴイ)との
接触(同居も含む)により感染する。
5,潜伏期間 2〜3週間とされている。
6,至適温度 水温18~25℃
7,発生状況 (1)外国
イスラエル、英国、ドイツ、オランダ、ベルギー、米国
インドネシアおよび台湾
(2)国内
平成15年5〜7月岡山県の河川等でへい死したコイからウイルス検出
同 年 10月茨城県霞ヶ浦の鯉養殖いけす
現在、青森県から鹿児島県に至る23都府県の養殖コイや観賞コイ
あるいは、天然のコイで感染が確認されている。
8,診断方法 培養細胞によるウイルス検査およびPCR検査
*PCR検査・・・遺伝子診断法(病原菌の特異遺伝子を検出する方法
9,治療法 現在のところ治療法はない。
10,その他 コイ特有の病気であって、コイ以外の魚や人への感染はない。
たとえ感染したコイを食べても人体には影響はない。
* 本病は、持続的養殖生産確保法(平成11年法律第51号)における特定疾病に指摘されており、
発生した場合は、同法に基づく、まん延防止措置(移動制限、焼却等)の対象となる。
以下の委員会指示は、本年H18年(2006)も引き続き発令されています。
委員会指示 (滋賀県漁業調整委員会)について
平成16年琵琶湖海区漁業調整委員会指示第1号
平成16年内水面漁場管理委員会指示第1号
1,指示の内容
公共水面およびこれと連接一体を成す水面において、コイヘルペスウイルス症
にかかり、またはかかっている疑いがあると認められた場合は、当該水域にお
いては、琵琶湖海区漁業調整委員会または滋賀県内水面漁場管理委員会が
承認した場合を除き、コイを持ち出し他の水域に放流してはならない。
この場合、知事は当該水域の範囲について速やかに公表するものとする。
2,指示の期間
平成16年3月15日から平成17年3月31日まで
平成16年琵琶湖海区漁業調整委員会指示第1号および平成16年滋賀県内水面漁場管理委員会
指示第1号に基づく水域の範囲
滋賀県告示第132号
コイヘルペスウイルス症のまん延防止のための委員会指示((平成16年琵琶湖海区漁業調整委員会
指示第1号および平成16年滋賀県内水面漁場管理委員会 指示第1号)に基づき水域の範囲を
以下のとおりと定める。
平成16年3月15日
滋
賀 県 知 事 国松 善次
河川法第4条1項により指定された1級河川瀬田川
@近江大橋以南の琵琶湖 5月10日付告示で指定
A西の湖 〃
B彦根旧港湾(彦根城お堀) 〃
C瀬田川 3月15日付告示で指定
コイヘルペスに関する情報 農林水産省
http://www.maff.go.jp/koi/index.html